管理人のブラジル回想記

 

No34

 

ズィエウは僕を家に呼んでくれた。

彼はギターを弾いていた。

リズム感も天才的。

手を叩き、胸を叩き、ちょっとした即興で音楽を作り出したり出来る…。

なんだこいつ…本当に天才じゃん…。

フッチボウだけじゃないじゃん…。

シャツをもらったり、短パンをもらったり

彼にも親切にしてもらったな…。

ブラジル代表だぞ…みたいな威圧感もなく、本当にいい奴だった。

 

 

さて、試合に出られるようにはなったのだが、苦しい事に変わりはなかった。

日記から抜粋すると…

 

11/8午後、紅白戦

ラテラウ・エスケルド(左)として出場。右利きなのでセンタリング、ドリブル等かなりきつい。

DFはかなり辛い…

 

11/10午後、紅白戦

ラテラウ・エスケルド オフェンスはまあまあ、DFが難しい。左足が痛い

 

11/11午前 ゲーム

相手は弱いはずだが、1−4負け。もっと落ち着いてやりたい。左足が痛い

 

11/12午前 ゲーム

0−3 1−0

勝った方のゲームは最後の10分ぐらい。左足の怪我が悔しい

 

11/16

左足を医者に診てもらった。1週間は休めとのこと。

 

11/17

紅白戦にやっぱり出たかった

 

11/18

午後ゲーム 4−4

シュート3本。2本はお話しにならない。

コーナー2本、FK1本、センタリング

1対1のDFが問題。初めラテラウ・ジレイト(右)後半15分ぐらいメイア(MF)。

攻撃はまあまあ。ダッシュに課題アリか

 

11/22

紅白戦 ラテラウ・エスケルド 攻撃はまあまあ。壁パスされたときの対応、2対1の守備

 

11/23

ゲーム 対SMART F、C、 4対2勝ち

メイオがやりたい、本当に苦しい。最低の出来だと思う。

 

11/24

紅白戦

2対1のDFの対応、1対1の攻撃の時、フォローの無いときの対応

 

11/25

ゲーム ラテラウ・エスケルダ

左足でパスが蹴れない。ドリブルのタイミング、マークの受け渡し、センタリングのタイミング

2対1勝ち 失点は自分のクリアミスから

 

うーん、

改めて日記を読み返してみると、ほとんど課題ばっかり。

試合と紅白戦関係しか抜粋していませんが…。

自分をほとんど褒めていないね。

 

12月になると、クリスマス休暇のために練習がなくなるという。

母親から日本へ一度帰れというアドバイスがあった。

11月いっぱいで帰ることを決めたのは、実は10月の末。

 

屈辱感を日本へ持ち帰ることになってしまった。

 

続く