管理人のブラジル回想記

No44

 

さて、3月1日。

僕はユーラカンを出ることになった。

今思えば、僕のようなわがままな日本人の話を良く聞いてくれるクラブだった。

うさぎ、犬、みみずく…動物がいっぱいのクラブ。

 

イタジュバからいったんサンジョゼへ。

サンジョゼから、サンパウロ州の外れ、クルゼイロ市に向かうことになった。

イタジュバのホドビアーリア。

もうこの街へは戻らない…。

 

バスに乗るのは僕一人。

数名の日本人留学生の見送りで、出発した。

前日までに、ほとんどの人に挨拶はした。

 

思い残すことはなかった。

 

サンジョゼに到着。

ジョンが迎えに来ていた。

シーダさんの家に向かい、昼食。

シーダさんはとても喜んでくれた。

『サンジョゼへはもう来ないの?』

うーん、ちょっと答えられなかったな…。

 

そこから、再会した富里から来ている小高と、新たに北海道から来た北西が同行。

ジョンが言うには、クルゼイロのホドビアーリアに着いたら、ジェニーニョという人が待っているという。

 

サンジョゼを出発。

車内では眠ることなく、北海道から来た北西と話をしていた。

2時間半ほどでクルゼイロへ到着。

まあ、田舎だけれども、感じのいい街だった。

 

早速クラブへ。

選手が3人。

ハットという33歳の選手と、僕と同い年のアレッシャンドレ、17歳のセノーラ。

第一印象はスゴく良かった。

しかし、事態は急変する。

 

他の業者から来ていた日本人。

しかも4人。

なんだそれ…

 

寮に空きはないので、とりあえずホテルに泊まれということになった。

ジョンはジョンで、忙しいから帰ると言って逃げた!

おいおい…。

会長のアンドレは、プロレスの悪役のような感じ。

『もう少し我慢してくれ…』

 

前途多難…。

 

続く