管理人のブラジル回想記

※実話を過去の日記に基づいて回想しております。

 

No47

 

悔しさは消えるはずのない3月18日。

気がついたら自主練をする自分がいた。

気分転換。

午後は富里から来た小高と散歩してオレンジを買ってきた。

 

夜になり、会長のアンドレがプロ選手を4人連れてきた。

テストを含め、練習に合流するという。

だんだんプロらしくなってくるじゃない!

まあ、正直、この時はあまりこのクラブに対しての情はなかった。

 

フィジカルコーチとしてブリットが来た。

基本的な練習はハット、練習も一日2回というリズムがだんだんできあがってくる。

 

そして、別のプロ選手も合流した。

かなりガタイのいい黒人、名前はゼ・ホベルト。

たぶん身長は183cmぐらいはあったと思う。

こいつがうっとうしかった。

僕らに向かい、練習中に『アリガトウ』と連発する。

そしてツータッチゲームの際、僕は行動に移した。

浮き球をこいつがトラップした瞬間、ショルダーチャージというか、肘打ちに成功!

『オージャポネーズ!』思った通りの反応。

もちろん無視。

今になって思えば、こういった自己主張は大事だったんだなと思う。

彼は結構有名な選手だったらしいが、3日後に他のクラブを探し、出ていった。

 

練習はさらに充実してきた。

火曜日→長距離走、

水曜日→サーキット

木曜日→ダッシュ

という風に、午前中の練習はフィジカルだが、なかなか充実。

午後はツータッチゲームが中心。

 

月曜は全く練習が無く、金曜の午前中も練習なし。

そういうときは自主練をしていたのだが、近所の酔っぱらいが来たりして、そいつをGKにしたりして、楽しむ余裕もこのころは出来てきた。

 

しかし、先は見えなかったな。

 

続く