管理人のブラジル回想記

※実話を過去の日記に基づいて回想しております。

 

No60

 

チームの練習していたピッチは、陸上トラックが周りにあった。

日本のように、決して綺麗なものではなかったけれど、走るには丁度良かったし、他の留学生達も、良く自主的に走っていた。

その陸上トラックを利用し、街の陸上クラブが夕方活動していた。

15人ぐらいの日本でいう中学生から高校生ぐらいの子が、いつもここで走っていた。

 

その中で、黒人の女の子が、僕によく話しかけてきていた。

どうやら、僕に好意を持ったらしい…。

うーん…これは困ったな…。

 

ブラジルの女の子は積極的。

僕も正直、逃げ続けていた…。

日本では今もこんなことありませんから…苦笑

 

4/26

アパレシーダのアマドール(アマチュア)のクラブが試合にやってきた。

雨の中、ゲーム内容も熱かった。

開始直後から僕のシュートはポストに当たるなど、ついてなかった…

それでも、試合は3−2でリードして終盤…

僕のパスミスから、3−3に追いつかれ終了。

 

公式戦ではなかったが、悔しい引き分け。

自分のミスからだからね…。

4/28から始まる、近隣のアマドールの大会に臨むに当たり、どうしても悔やみきれない結果となってしまった。

 

そして、公式戦の開幕。

なんと、10番を着て先発出場。

ポジションから10番になっただけ。

だから、決して実力でつけている番号ではない。

ブラジル人の野次馬は、そんなところを野次ってくる。

日本人だからね…所詮、ジャポネーズ。

日本人はサッカーが下手だと散々野次られるのは、どこの街でも経験したこと。

これが現実だった。

 

前半から、でこぼこのピッチに苦しんだ。

 

その時の主審のジャッジは、僕にとっていつも不利なものだった。

少々激しく行ったタックルで前半にイエローカードをもらう。

僕の中では範囲内だったのだけれど…。

前半は0−0。

 

パスミスは無しだったが、ドリブルはできない。

我慢、我慢…

 

後半、相手も勝ちたいだろうから、激しい試合になってきた。

キープしようとした僕に対し、やはり、激しいチャージが…

ボールを奪われ、僕もつい、強めに足を引っかけてしまった。

相手は回転するように倒れた…やってしまった…。

 

2枚目のイエローカード。

 

公式戦だから、もちろんレッドカード、退場である。

苦い思い出となってしまった…。