管理人のブラジル回想記

※実話を過去の日記に基づいて回想しております。

No66

 

6/2、久しぶりにオフのドミンゴ(日曜)になった。

昨日の厳しかった練習試合と、翌週の4試合に備えて、午前中はゆっくりするつもりだった。

朝食後、会長のアンドレがやってきた。

『仕事でミナス(ミナス・ジェライス州)に行くけど、乗っていかないか?』

僕は二つ返事でOKした。

 

小高と二人でアンドレの車に乗った。

僕は助手席。

クルゼイロの街は、ミナス・ジェライス州とリオ・デ・ジャネイロ州の州境に近い、サンパウロ州の田舎。

車で1時間も走れば、ミナス・ジェライス州に入るところだった。

 

ブラジルでゴールドラッシュに沸いたというミナス・ジェライス州。

前にいたユーラカンFCのあったイタジュバ市もこのミナス・ジェライス州だった。

 

アンドレの仕事とは、営業だった。

スタジアムで行うビンゴゲーム。

その宣伝のポスターを貼らせてもらうために、色々な店を回る。

 

ブラジルらしい景色が続き…時折小さな街に入っては車を停め、アンドレはポスターを貼る。

その繰り返しに飽きて、僕と小高は図々しくも、『腹減った!』を繰り返すことにした。

アンドレは笑いながら、『お前らが飯代払ってくれよ…』と同じく繰り返した。

 

そして、同じようにポスターを貼った後、『車から降りろ』とアンドレが言った。

 

『腹が減った。しょうがないから飯を食わせてやる』

微笑みながら言った。

 

小さなレストランで昼食を頼んだ。

皿に米とフェジョン(ブラジル特有の豆料理)、肉とパスタ、サラダがそのまま乗っている。

以外とボリュームがあり、美味かった。

 

『お前らを連れてこなけりゃ良かったよ…』とアンドレは笑いながら、コーラを3本頼んだ。

 

ミナスとサンパウロの州境で。アンドレと。

 

僕だけでなく、小高も疲れていたと思うので、有意義なオフになった。

 

クラブに着いて、気がついたら10周だけでも…とジョギングをした。

 

今でも時々思うが、追い込んで疲れている時こそ、思い切って休むことも大事。

この頃は、ちょっとストイックになりすぎていたのかもしれない。