管理人のブラジル回想記

※実話を過去の日記に基づいて回想しております。

 

No70

 

日記では、6/8の夜から、歯がかなり痛んでいた。

6/11、遂に練習をリタイア。

救急病院で診てもらう。

 

結局よくわからないので、夜に歯医者に行くことに。

麻酔を打ち、痛む部分を削る。

余談だが、ブラジルの歯医者の技術は世界一だという。

ブラジルが本気になれば世界一になれるのに…まあ、国民性ということで。

 

この日は大変だった。

寮のドアが壊れた。

ブラジルの治安を考えると、その日のうちに直さないとちょっと…怖い。

で、アンドレの家に駆け込んで、『すぐに直してくれ!』とわがままを言った。

アンドレは嫌な顔をせず、すぐに業者を呼んでくれた。

 

そして、ドアの修理中。

食堂でゆっくりしていると、物音がする。

猫だ。

結構びっくりした。

 

冷蔵庫の裏に隠れてしまい、ほうきで引っ張り出した。

人騒がせな猫…。

 

そして、歯の麻酔で満足に話が出来ない時に玉木さんがサンパウロからやってきた。

事情を話したら笑われた。

日本へ電話し、多少送金してもらうことになった。

 

そして問題が発生していることを知らされた。

身分証明書が作られていないため、不法滞在になってしまう可能性があるという。

翌日、サン・セバスチャンという街の連邦警察に行くことになった。

 

早朝から、高速バスに乗り、サンジョゼに。

苦い思い出のあるサンジョゼに着き、玉木さん夫妻と、ジョンが待っていた。

僕は玉木さんの車に乗った。

他の日本人留学生もいたので、車2台でサン・セバスチャンへ。

 

重要だと思っていた手続きは、非常に簡単だった。

 

玉木さんの別荘のあるカラグアという街へ寄り、昼食をごちそうになった。

海辺の街で、水は本当に青い。

カメラを持っていかなかったことを後悔した。

 

疲れていたことに気がついた。

 

海を見ながら、心が洗われるようで…とこんなことを手紙で母親に書いたのだが、後日、『情けないねぇ…』と母親に笑われる始末…。

夕方、玉木さんにごちそうになったサンドイッチもまた、格別だった。

 

練習は出来なかったけれど、この頃色々息抜きが出来て良かったと思う。