管理人のブラジル回想記

※実話を過去の日記に基づいて回想しております。

 

No76

 

毎日の練習が当たり前のようだった。

今までの中でも、本当に貴重な経験だったと思う。

 

今では日本でも毎日のようにサッカーが見られるけれど、ブラジルでも毎日世界各国の試合が放送されていた。

僕が覚えているだけで、サンパウロ州選手権、リオ州選手権、コパ・ド・ブラジル、ブラジル全国選手権、タッサ・リベルタドーレス、イタリアセリエA、EURO96、Jリーグ、フットサルのサンパウロ州選手権…スペインリーグもやっていた気がするし、とにかく試合をテレビで見る機会はたくさんあった。

日本ほど編集技術がないのか、録画放送の試合はひどかった。

交代した選手が、交代直後にまたプレーしている?

要するに、編集して前後のプレーがめちゃくちゃだったり、更には得点経過の順番が違ったり…まあ、ブラジルだから許されてしまうんだろうな…と思っていたけど…。

 

月曜の午後は決まって散歩していた。

街に出るといっても、田舎の商店街みたいな感じ。

平日の昼間から、バールでは大人がビールを飲んでいたりした。

10年真面目に働いて、20年遊んで暮らす…そんな話を聞いた。

 

日本にそんな考えの人がいたら、また粋だなとは思うんだけど…。

 

別に何か買うわけではないのに、フェイラ(市場)にも行った。

何曜日はどこ…という風に場所が決まっていて、露天商が集う。

鶏が生きたまま売られていたり、果物が山積みになっていたり、いかにも偽物のユニフォームとか、シャツが並んでいたり。

 

前にも少し書いたが、ちょっとした有名人になってしまっていたので、どこへ行っても声をかけてもらえた。

女の子からも声をかけてもらえた…今では考えられないけど(笑)

 

6月の終わり頃、ちょっとした問題から、練習以外の時間が、本当に癒しの時間になっていた。

某有名クラブで練習が出来るという話があった。

事実上、その有名クラブでプロ契約には至る可能性は少ない。

でも、貴重な経験だと思っていたし、僕は某有名クラブでの練習を希望していた。

 

僅かな可能性にかけていたのが…。