管理人のブラジル回想記

 

No8

 

初めに握手をした金髪の選手、

アペリード(あだ名)をアレイといった。

他のクラブにいたときから日本人との接触があったらしく、僕にも気さくに話しかけてくれた。

彼には色々世話になることになる。

 

練習終了後、シャワーを浴びながら話す言葉は全くわからないのだが、一種の達成感を味わっていた。

練習の内容が軽かったこともあり、そんなに疲れもしないし、『こんなもんか…』という勘違いをしていた。

 

翌日はオフということで、本物のプロの試合を見に行くことになった。

 

サントスFC。ペレのいたチームは、この当時ペレの息子、エジーニョがGK。

ブラジル代表にも選出、98W杯開幕戦のスターティングメンバーにも名を連ねたジオバンニがいた。

対するはコリンチャンス。ブラジルではリオデジャネイロのフラメンゴに次ぐ人気クラブ。

 

クラシコと呼ばれるビッグカード。

警察がラジオで『危険が予想されるため、なるべくスタジアムに近づかないようにしてください』と呼びかける。

そしてスタジアム…試合開始3時間前から、トルセドーレス(サポーター達)は狂っていた…。

※余談になりますが、この時、サントスのサポーター集団、FANTASMA SANTISTAという横断幕を見つけ、fantasmaFUTSALの名前を頂いたわけです。

 

前座試合、長髪のセンターバック、ジェアン。日本でもFC東京、湘南で活躍する彼は、当時サントスに所属していた。

そして本番…SANTISTA達は踊り、騒ぎ、狂っていた。

3−1。早い、強い、上手い…ブラジルサッカーを目の当たりにした…。

僕もSANTISTAになっていた。

 

続く